◎ヘリの部品やシステムに妨害工作の形跡はみられなかった。
イランのライシ(Ebrahim Raisi)前大統領ら7人が死亡した5月のヘリコプター墜落事故について、国営イラン通信(IRNA)は1日、ヘリは厳しい気候・大気条件により墜落したと結論付けられたと報じた。
IRNAは軍参謀本部の調査委員会による最終報告書を引用し、「墜落の主な原因は春の複雑な気候条件であった」と伝えている。
ライシ氏は5月19日、アゼルバイジャンと国境を接する東アゼルバイジャン州のダム建設現場を視察。アゼルバイジャンの大統領と会談し、その帰りに事故に遭遇した。
捜索チームは墜落から10数時間後、ライシ氏やアブドラヒアン(Hossein Amir-Abdollahian)外相らの死亡を確認した。
調査委員会はヘリが山に衝突した際、突然濃霧の塊が上空に現れたと説明している。
報告書によると、ヘリの部品やシステムに妨害工作の形跡はみられなかったという。
ライシ氏の後任を決める選挙は7月初めに行われ、ペゼシュキアン(Masoud Pezeshkian)氏が勝利した。