◎同国の北中部では西アフリカ最大のイスラム過激派ボコ・ハラムを含む多くの武装勢力が活動しており、このような誘拐事件が多発している。
ナイジェリア中部ベヌエ州で発生した誘拐事件について、警察は24日、20人の医学生が無事解放されたと明らかにした。
事件は15日午後に発生。北東部ボルノ州の2つの大学に通う学生が南部の州へ移動中、ベヌエ州の道路で武装集団の待ち伏せ攻撃に遭い、拉致された。
州警察によると、武装集団は大学に身代金を要求していたという。
州警察の報道官はAFP通信の取材に対し、「2つの大学に通う20人の学生は23日に救出された」と語った。
それによると、身代金は支払われておらず、特殊部隊が20人を救出したという。逮捕者が出たかどうかは明らかになっていない。
同国の北中部では西アフリカ最大のイスラム過激派ボコ・ハラムを含む多くの武装勢力が活動しており、このような誘拐事件が多発している。
被害者の多くが数千から数万ドルの身代金を支払って解放されている。
武装勢力は警備が手薄な郊外の道路に罠を仕掛け、学生や女性を標的にすることが多い。
警察によると、ベヌエ州では最近、このような誘拐事件が多発しているという。
ナイジェリア医学生協会(NIMSA)の事務局長もAFPの取材に対し、「電話で学生たちと話し、無事であることを確認した」と語った。