◎受刑者たちは20日早朝、ナイロビ市内にある拘置所のフェンスを破り、壁を乗り越えて逃走した。
ケニア・ナイロビ近郊のゴミ捨て場で少なくとも10人のバラバラ遺体が見つかった事件について、捜査当局は20日、42人の女性を殺害したと自供した容疑者が警察の拘置所から逃走したと明らかにした。
それによると、容疑者は不法滞在で逮捕されたエリトリア人12人と一緒に脱走したという。
警視総監は記者会見で、「ナイロビ警察の責任者や勤務中の警察官を含む8人を懲戒処分にした」と明らかにした。
受刑者たちは20日早朝、ナイロビ市内にある拘置所のフェンスを破り、壁を乗り越えて逃走したという。
刑務官は朝食前の点呼で13人がいないことに気づいたとされる。
ナイロビ近郊のゴミ捨て場では先月、身元不明の女性6人のバラバラ遺体が見つかり、その後の捜査で新たに少なくとも4人の死亡が確認された。
容疑者は発見から数日後、妻を含む42人の女性を殺害したと警察に自供、逮捕された。凶器等の証拠が見つかったかどうかは明らかになっていない。
20日午後、警察の幹部数人が容疑者らが脱走した拘置所を視察。関係者に話を聞いた。
バラバラ殺人に関与したとされる別の容疑者2人は今回脱走した男と共に、26日に出廷する予定である。
警察によると、DNA鑑定で数人の身元を特定したという。亡くなった時期は明らかになっていないが、一部の遺体は白骨化していたとされる。
遺体はいずれもゴミ袋に入れて遺棄されていた。