◎アフガンと国境を接する北西部カイバル・パクトゥンクワ州と南西部バルチスタン州では近年、テロ攻撃が相次いでいる。
2023年7月31日/パキスタン、北西部カイバル・パクトゥンクワ州バジュール地区、自爆テロが発生した集会所(Getty Images/AFP通信)

パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州でオートバイに乗った武装兵が国旗販売店に手りゅう弾を投げ込み、少なくとも1人が死亡、6人が負傷した。地元当局が13日、明らかにした。

それによると、現場は州都クエッタの市場。犯行声明を出した組織は確認されていない。

消防の広報担当は声明で、「現場で1人の死亡を確認し、6人を病院に搬送した」と述べた。

警察によると、手りゅう弾を投げ込んだ武装兵はアフガン方面に逃亡したという。

南西部バルチスタン州に拠点を置くテロ組織「バルチスタン解放軍(BLA)」は先週、全国の小売店に対し、パキスタンの国旗を販売しないよう要請。1947年8月14日の独立記念日を祝った場合、攻撃に直面すると警告していた。

バルチスタン州では四半世紀ほど前から政府と分離主義勢力による紛争が続いており、BLAなどの反乱軍は州の資源を分配するよう中央政府に要求。その後、独立を求めて反乱を起こした。

中央政府は反乱軍を抑え込んだと主張しているが、全国各地でこのような暴力事件が相次いでいる。

カイバル・パクトゥンクワ州では先週、正体不明の武装勢力が陸軍基地に攻撃を仕掛け、兵士3人と武装勢力の戦闘員4人が死亡した。

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