◎ADFはウガンダで発足した反政府勢力。1990年代半ばから北キブ州などに拠点を置き、民間人数千人を虐殺したと告発されている。
コンゴ民主共和国、北キブ州郊の道路、陸軍の兵士(Getty Images)

コンゴ民主共和国東部・北キブ州の複数の集落にイスラム国(ISIS)系組織「民主同盟軍(ADF)」が押し入り、住民少なくとも12人を殺害した。地元当局が12日、明らかにした。

それによると、事件は10日に発生。少なくとも2つの集落にADFの戦闘員が押し入り、12人を殺害、数人が行方不明になっているという。

それ以上の詳細は明らかになっていない。

コンゴ東部では国際テロ組織アルカイダやISISとつながりのある過激派など、120以上の武装勢力が活動している。

北キブ州では同国最大の反政府勢力「3月23日運動(M23)」やADFが猛威を振るっている。両組織と中央政府は戦争状態にある。

ADFは6月、北キブ州のいくつかの集落で少なくとも40人を殺害。隣国ウガンダでも学生など41人を虐殺している。

コンゴ・ウガンダ連合軍は2021年、ADFに宣戦布告した。

コンゴ東部ではこの戦争により700万人近くが避難を余儀なくされ、その多くが援助の届かない過疎地に身を寄せている。

20年以上にわたってコンゴ政府を支援してきた国連コンゴ民主共和国安定化ミッション(MONUSCO)は年末までに撤退を完了する予定だ。

ADFはウガンダで発足した反政府勢力。1990年代半ばから北キブ州などに拠点を置き、民間人数千人を虐殺したと告発されている。

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