◎世界中の中銀が有害なインフレが収まりつつあることを受け、利下げに向かっている。
チェコ中央銀行は1日、インフレ率の低下と景気回復が予想以上に遅れていることを受け、主要政策金利を0.25%引き下げると発表した。同行の利下げは6会合連続。
今回の利下げもアナリストの予想通り、金利は4.50%となった。
中央政府の統計によると、24年第2四半期のGDP成長率は前年同月比0.4%増(速報値)。第1四半期は0.1%増であった。
6月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で2%増。23年通年の10.7%から大幅に低下した。5月は2.6%であった。
チェコ中銀の利下げは6会合連続。23年12月に1年半ぶりとなる利下げを行い、2月、3月、5月、6月に0.5%ずつ引き下げている。
世界中の中銀が有害なインフレが収まりつつあることを受け、利下げに向かっている。
欧州中央銀行(ECB)は先月、主要金利を3.75%に据え置いた。6月の会合で0.25%引き下げていた。
米連邦準備制度理事会(FRB)も今週、インフレ率の低下に向けて前進していることに加え、雇用市場の冷え込みが景気を過熱させる恐れはもはやないとして、9月に4年ぶりの利下げを行うと示唆した。
FRBのフェデラルファンド(FF、短期借入)金利は5.3%となっている。