◎火災が報告され始めたのは26日の午前4時頃。線路脇の信号ボックスに火がつけられ、さらに線路上のケーブルが切断された。
フランス国鉄SNCFは27日、運行を停止している路線の復旧作業が順調に進んでいると報告した。
高速鉄道TGVを含む複数の路線がパリ五輪開幕式当日の破壊工作で運行停止に追い込まれ、少なくとも80万人が影響を受けた。
27日時点で逮捕者は出ておらず、当局が捜査を進めている。
国鉄は夜通し作業し、影響を受けた路線の運行を再開させている。
国鉄によると、火災が報告され始めたのは26日の午前4時頃。線路脇の信号ボックスに火がつけられ、さらに線路上のケーブルが切断されたという。
攻撃は少なくとも3カ所でほぼ同じタイミングで確認された。この結果、パリ市内、北部と東部で大きな混乱が生じた。
国鉄はこの事態を受け、パトロール体制を強化。1000人体制で全国の路線と駅を巡回し、50機のドローンを配備した。
内務省は26日、今回の破壊工作について、「現時点でテロを示す兆候は確認されていない」と声明を出した。
フランス24は関係者の話しとして、「IED(即席爆発装置)のような遠隔操作できる装置で放火した可能性がある」と伝えているが、詳細は不明だ。
国鉄は29日までに完全復旧を目指すとしている。