◎スーダン軍政と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」は昨年4月から首都ハルツームなどの支配権を争っている。
スーダン軍政の指導者であるブルハン(Abdel Fattah al-Burhan)将軍とUAE(アラブ首長国連邦)のザーイド(ohammed ben Zayed)大統領が電話会談を行い、スーダン内戦終結に向け、連携していくことで一致した。
UAEの国営通信社WAMによると、ザーイド氏は18日にブルハン氏と電話で話したという。
UAE大統領府は声明で、「スーダンのエスカレーションを止め、危機を終結させることを目的としたあらゆる取り組みを支援したい」と表明した。
スーダン軍政の報道官は21日、UAEに謝意を示し、他の同盟国とも連携していくと述べた。
軍政と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」は昨年4月から首都ハルツームなどの支配権を争っている。
この内戦は世界最悪の人道危機に発展。人口の5割強にあたる約2500万人が食料不足に喘ぎ、1万4000人以上が死亡、3万人以上が負傷したと推定されている。
昨年、UAEがRSFを支援していたことが明らかになって以来、両国の首脳が会談したのは初めてである。
国連が最近公表したレポートによると、UAEは人道支援を装ってRSFに武器や弾薬を供給していたという。UAEはこれを否定している。
国際的な人道・開発援助の非政府組織「ワールド・ビジョン」は先月、75万人以上が今後数カ月以内に餓死する恐れがあると警告した。
国連はこの内戦で1000万人以上が住居を失い、2500万人近くが緊急の人道支援を必要としていると報告している。