◎大統領選は7月28日に行われ、即日開票される。
ベネズエラの捜査当局が17日、野党連合の警備責任者を逮捕した。マチャド(María Corina Machado)元議員が17日、明らかにした。
それによると、当局は大統領選に立候補しているゴンザレス(Edmundo González)氏の警備責任者を逮捕したという。
マチャド氏はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「警備責任者はでっち上げの容疑で逮捕された」と書き込んだ。
AP通信は関係者の話しとして、「この警備責任者とマチャド氏の側近らは週末、首都カラカスのレストランでマドゥロ(Nicolas Maduro)大統領の支持者に囲まれた際、暴言を吐かれた」と伝えている。
このトラブルが今回の逮捕と関連しているかどうかは不明である。
同国初の女性大統領を目指していたマチャド氏は昨年10月、米政府が支援する全野党の選挙管理当局が主催する大統領予備選で大勝。その投票数は選管の予想を大きく上回った。
しかし、マドゥロ政権はマチャド氏に15年間の出馬禁止令を科しているため、野党連合はその後、元外交官のゴンサレス氏を統一候補に指名した。
マチャド氏とゴンザレス氏は現在、全国各地で集会を開いている。
大統領選は7月28日に行われ、即日開票される。
マチャド氏はXにこう書いている。「彼は私たちと共に全国を守り、命がけで警備してくれている。これはマドゥロの弾圧が強まっていることを意味する...」
マドゥロ政権はこの逮捕に関するコメントを出していない。
マチャド氏によると、ここ数日、全国4つの州で野党を応援する集会などを開いた少なくとも8人が拘束されたという。
ベネズエラの経済は米国の厳しい経済制裁で急速に悪化。GDPはマドゥロ氏が就任した2013年以降、右肩下がりとなり、2021年には10年前の2割以下に落ち込んだ。
その結果、数百万人が国外に逃亡。その多くが米国への移住を夢見て、南部国境を目指している。