◎ケニアでは先月25日に政府与党の増税法案が国会で可決されて以来、デモ隊が国会議事堂に突入するなど、3週間にわたって混乱が続いている。
ケニア国家警察のクーム(Japhet Koome)長官が12日、辞任した。
ルト(William Ruto)大統領は今週、政府与党の増税法案に抗議するデモが続いていることを受け、全大臣を解任。国民に寄り添った新政権を樹立すると約束した。
地元メディアによると、ルト氏はクーム氏の辞表を受理。副長官を長官代行に任命したという。
クーム氏は辞任の理由を明らかにしていない。
同国では先月25日に政府与党の増税法案が国会で可決されて以来、デモ隊が国会議事堂に突入するなど、3週間にわたって混乱が続いている。
機動隊の取り締まりにより、少なくとも39人のデモ参加者が死亡、270人以上が逮捕された。
デモはルト氏が増税法案を撤回した後も続き、現在はルト氏の辞任を求める小規模なデモが各地で行われている。
ケニアは東アフリカ諸国のリーダーとみなされている。西側諸国は東アフリカで洪水や政治的混乱が続く中、ケニアにリーダーシップを発揮するよう求めてきた。
その国際的な役割を強調するように、ケニア国家警察は国連ハイチPKOを率い、地元当局と連携してギャングの摘発を進めている。
米国のバイデン(Joe Biden)大統領は今年5月、ルト氏をホワイトハウスに招き、そのリーダーシップを称賛した。