◎事件は首都バマコ郊外の集落で1日午後に発生。オートバイに乗った集団が結婚式場を襲撃した。
西アフリカ・マリで正体不明の武装集団が結婚式場を襲撃し、少なくとも21人を処刑した。現地メディアが3日に報じた。
それによると、事件は首都バマコ郊外の集落で1日午後に発生。オートバイに乗った集団が結婚式場を襲撃したという。
AP通信は目撃者の話しとして、「ターバンを巻いた男たちが参加者を拘束し、ひとりずつ喉を切り裂いた」と伝えている。
軍政はこの事件に関する声明を出していないが、国営テレビは関係者の話しとして、「陸軍の部隊が現場に派遣された」と報じた。
犯行声明を出した組織は確認されていない。
マリでは現在、国際テロ組織アルカイダとつながりのある「JNIM」と呼ばれる組織による暴力事件が相次いでいる。
西アフリカのマリ、ブルキナファソ、ニジェールは10年以上にわたってサヘル地域に拠点を置くアルカイダやイスラム国(ISIS)系組織と戦ってきた。
専門家によると、マリ中北部の治安は特に悪く、このような事件が多発しているという。
軍政はこの地域に駐留していたフランス軍を追い出し、ロシアの民間軍事会社ワグネルと過激派掃討作戦を続けている。
しかし、軍指導部が政権を掌握してから4年近く経った今も、暴力事件は減少せず、むしろ増加しているという意見もある。