◎メキシコはシリアやアフガンなどの紛争地を除いて、世界で最も危険な国のひとつであり、麻薬戦争の犠牲者は35万~40万人、それに巻き込まれて行方不明になった人は10万人以上と推定されている。
メキシコ、南部チアパス州タパチュラの国境検問所(ロイター通信)

メキシコ南部チアパス州の麻薬カルテルが支配する地域で19人の遺体が見つかった。捜査当局が1日、明らかにした。

それによると、現場はグアテマラ国境近くの田舎道。ダンプカーの車内とその周囲に19人の遺体が放置されていたという。

19人は全員男性とみられる。地元テレビ局は関係者の話しとして、「19人のうち2人がダンプカーの運転席で、14人が荷台に押し込まれ、2人がダンプカーのすぐ近く、もう1人が数十メートル離れた場所で見つかった」と報じた。

それによると、19人のうち6人がグアテマラの身分証明書を持っていたという。死因は明らかになっていないが、地元メディアは身体に複数の銃痕があったと報じている。

この地域では世界最大の麻薬組織「シナロア・カルテル(Sinaloa Cartel)」と同国№2の「ハリスコ新世代(Jalisco New Generation)」が支配権を争っている。

メキシコはシリアやアフガンなどの紛争地を除いて、世界で最も危険な国のひとつであり、麻薬戦争の犠牲者は35万~40万人、それに巻き込まれて行方不明になった人は10万人以上と推定されている。

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