◎事件は27日未明に発生。何者かが長官宅前で警備に当たっていた警察官にガソリン入りの爆弾を投げつけ、火傷を負わせた。
ギリシャ・アテネ郊外にある最高裁判所長官の自宅に何者かがガソリン爆弾を投げ込み、警備に当たっていた警察官が負傷した。警察が27日、明らかにした。
それによると、事件は27日未明に発生。何者かが長官宅前で警備に当たっていた警察官にガソリン入りの爆弾を投げつけ、火傷を負わせたという。
この警察官は病院に搬送され、入院した。ケガの程度は明らかになっていない。
地元メディアによると、犯行声明を出した組織は確認されていないという。
アテネ警察は声明で、「何者かが火炎瓶とみられるガソリン爆弾を警察官に投げつけ、逃走した」と述べた。
それによると、火は近くにとめていたパトカーに燃え移ったものの、長官宅に被害はなかったという。
首相府の報道官は声明でこの襲撃を非難し、警察が犯人の行方を追っていると述べた。
近年、ギリシャでこのような事件は減少しているものの、稀に極左の活動家が裁判所や警察署に爆発物を送りつけたりする事件が報告されている。