◎ラッセルクサリヘビはバングラ、インド、パキスタン、スリランカなどに生息するクサリヘビの一種。
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バングラデシュ政府は22日、全土で毒蛇に噛まれる被害が相次いでいることを受け、全国の医療機関に解毒剤を常備するよう勧告した。
保健省の報道官は記者会見で、「ラッセルクサリヘビを含む毒蛇に噛まれた時や、噛まれたと疑われる時はできるだけ早く医療機関を受診してほしい」と呼びかけた。
地元メディアによると、少なくとも10の地方都市でラッセルクサリヘビに噛まれる事案が確認されたという。
ソーシャルメディアでも「クサリヘビを見た」「コブラを捕まえた」という書き込みが散見されている。
ラッセルクサリヘビはバングラ、インド、パキスタン、スリランカなどに生息するクサリヘビの一種。その毒は強烈で、噛まれると強烈な痛みでもがき苦しみ、助かったとして後遺症が残る場合が多く、手足の切断に至るケースも珍しくない。
バングラ政府の統計によると、昨年国内で毒蛇に噛まれて死亡した人は約7000人。ほとんどの犠牲者が噛まれてから半日以上経った後に医療機関を受診している。
バングラ当局は2002年にラッセルクサリヘビを絶滅危惧種に指定したが、その後、個体数が急回復。現在では25以上の地域で生息が確認されている。