◎機動隊は暴徒に催涙ガス弾を撃ち込み、少なくとも210人を逮捕した。
2024年6月18日/ケニア、首都ナイロビ、政府の増税案に抗議するデモ(Getty Images/AFP通信)

ケニアの首都ナイロビで18日、政府与党の増税案に抗議するデモが暴動に発展し、200人以上が逮捕された。

数百人のデモ隊は政府がまもなく国会に提出する財政健全化法案に抗議し、市内を練り歩いた。

地元メディアによると、一部の暴徒が店舗を略奪したり、車に火を放ったりしたという。

機動隊は暴徒に催涙ガス弾を撃ち込み、少なくとも210人を逮捕した。

デモを主催した団体は逮捕者が出たのにかかわらず、「パレードと国会議事堂前の座り込みデモを継続する」と誓った。

国家警察の長官は18日、「ナイロビで抗議デモを許可された団体はひとつもない」と非難。「ケニアはデモの権利を保障するが、警察に届け出ない無許可デモは許さないし、略奪は論外である」と断じた。

主催者は事前にデモのルートや規模を警察に届け出るよう義務づけられている。

地元メディアによると、略奪を恐れた多くの企業や小売店が営業を休止したという。

デモに参加した男性はAP通信の取材に対し、「全国民が増税に反対している」と語った。

18日朝、ルト(William Ruto)大統領と与党議員が会談し、いくつかの増税案が取り下げられた。

報道によると、国内で販売される全てのパンに16%の消費税を課す案は取り下げられたという。

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