◎ブルキナは人口約2000万人の内陸国。過去10年間、アルカイダやイスラム国(ISIS)系組織による暴力に悩まされてきた。
西アフリカ・ブルキナファソに拠点を置く国際テロ組織アルカイダ系の武装グループが16日、陸軍兵士107人を殺害したと犯行声明を出した。
それによると、武装グループ「JNIM(Jama'at Nusrat al-Islam wal-Muslimin)」は11日、ニジェール国境に近い集落にある軍政の拠点を襲撃し、兵士107人を殺害したという。
軍政はこの襲撃に関する声明を出していない。
地元メディアはJNIMの声明を引用し、「5日前に政府の基地を襲撃し、兵士107人を殺害。基地を掌握した」と伝えている。
JNIMがオンラインで共有した動画には基地周囲で激しい銃撃戦が繰り広げられている様子が映っていた。
別の動画には制服の兵士少なくとも7人が降伏し、武装グループに従う様子も映っていた。
ブルキナは人口約2000万人の内陸国。過去10年間、アルカイダやイスラム国(ISIS)系組織による暴力に悩まされてきた。
国連はこの紛争で数万人が死亡、数百万人が国外に逃亡したと推定している。
昨年9月のクーデターで前軍政を追放し、世界最年少の大統領となったトラオレ(Ibrahim Traore)大尉は西側諸国との関係を断ち、ロシアに支援を求めている。