◎セネガル政府はこのプラントにおける目標生産量を1日あたり10万バレルとしている。
オーストラリアのウッドサイド・エナジー・グループが11日、西アフリカ・セネガル初の海上石油プラントの運用を開始したと発表した。
同社のCEOは声明で、「今日はセネガルおよび弊社にとって歴史的な日だ」と述べた。
石油プラントは沖合約100キロの油田に建設された。セネガル政府はこのプラントにおける目標生産量を1日あたり10万バレルとしている。
この油田は2014年に発見され、セネガル経済に数十億ドルの利益と変革をもたらすと期待されていた。
しかし、今年4月に発足した新政権は外国企業が天然資源を独占していると批判。外国企業との石油・天然ガス契約を見直すと公言している。
ファイ(Bassirou Diomaye Faye)大統領は就任式で、「国民の財産である天然資源の開発に注意を払う」と述べ、外国企業をけん制した。
ウッドサイド・エナジーはこのプロジェクトに82%出資。残りの株式は国営エネルギー企業が保有している。
セネガルの化石燃料生産量はナイジェリアのような大規模生産国には及ばないが、政府は今後30年間で年間10億ドル以上の利益を生み出すと見込んでいる。
また政府はモーリタニア国境でも液化天然ガス・プロジェクトを進めており、今年末に採掘を開始する予定だ。