◎政治家に対する暴力は欧州議会選のテーマのひとつになっている。
デンマークのフレデリクセン首相(Getty Images/AFP通信)

デンマークのフレデリクセン(Mette Frederiksen)首相が7日、首都コペンハーゲンの広場で暴行を受けた。現地メディアが速報で報じた。

それによると、男が現行犯逮捕されたという。フレデリクセン氏がケガをしたかどうか不明。首相府の報道官は公共放送DRに対し、「事件にショックを受けている」と述べた。

コペンハーゲン警察はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「男をその場で逮捕し、捜査を進めている」と書き込んだ。

欧州諸国では今週投票が始まった欧州議会選に先立ち、政治家への暴力が相次いでいる。

デンマークの投票は9日に行われる予定だ。フレデリクセン氏は与党候補の選挙キャンペーンに参加していた。

地元メディアによると、フレデリクセン氏は広場で有権者と話をしている最中、男に殴られたとみられる。

スウェーデンのクリステション(Ulf Kristersson)首相はXに声明を投稿。、「民主的な選挙で選ばれた国家元首への攻撃を非難する」と書き込んだ。

欧州理事会のミシェル(Charles Michel)常任議長も「卑怯な侵略行為」と断じた。

政治家に対する暴力は欧州議会選のテーマのひとつになっている。先月にはドイツの中道左派・社会民主党の候補者が選挙運動中に殴打され、重傷を負った。

スロバキアでは5月15日にフィツォ(Robert Fico)首相が銃撃され、重傷を負った。フィツォ氏は順調に回復し、病院を退院。自宅療養中である。

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