◎昨年11月の下院選(定数150)で勝利した自由党(PVV)のウィルダース党首は首相になるという夢を諦めたように見える。
オランダの極右「自由党(PVV)」の連立交渉が難航している。
昨年11月の下院選(定数150)で勝利したPVVのウィルダース(Geert Wilders)党首は首相になるという夢を諦めたように見える。
ウィルダース氏は22日、首都アムステルダムの記者団に対し、「連立政権発足は夏以降になるかもしれない」と語った。
またウィルダース氏はPVV新政権に参加するであろう3党から首相を選出するという合意を支持すると改めて表明した。
反イスラム・反移民を追求するウィルダース氏は以前、「連立を組む全ての政党が支持してくれた場合のみ、私は首相になれる」とSNSと投稿していた。
ウィルダース氏が当初考えていた首相候補は医療特許詐欺への関与が疑われ、今週初めに総裁選から辞退すると表明した。
ウィルダース氏は「1、2ヶ月かかるかもしれない。あるいは9月の国会召集までかかるかもしれない」と述べた。
ウィルダース氏は過去20年間、オランダ政界で分断を引き起こしてきた人物であり、首相就任は行き過ぎとみなされるだろう。
「我々がうまくやるとは誰も予想していなかった」とウィルダース氏は連立について語った。「近いうちに新政権が発足すると約束する。交渉は当然うまくいくだろう...」
次期NATO事務総長の最有力候補であるルッテ(Mark Rutte)首相の自由民主党も連立に参加する予定である。ルッテ氏は米英独仏トルコなどの支持を得ているが、ハンガリーが難色を示している。