◎イスラム国(ISIS)が2014年6月にシリア・イラクの大部分を制圧し、カリフ制国家の樹立を宣言した後、タジキスタンから数百人が出国し、これに加わったとみられる。
シリア北東部のクルド人自治政府は25日、ハサカ県にあるアルホル避難民キャンプで生活していた50人の女性とその子供たちをタジキスタンに送還したと明らかにした。
それによると、タジキスタン国籍の女性17人と子供33人はクウェートのタジキスタン大使に引き渡されたという。
イスラム国(ISIS)が2014年6月にシリア・イラクの大部分を制圧し、カリフ制国家の樹立を宣言した後、タジキスタンから数百人が出国し、これに加わったとみられる。
ISIS壊滅後、多くの外国人がアルホル避難民キャンプに収容された。
シリア・アラブ赤新月社によると、女性と子供たちはカミシュリの空港に移動し、タジキスタン行きの飛行機に搭乗したという。
ロシア・モスクワ近郊で先月発生したコンサートホール襲撃事件ではISISの戦闘員とされるタジキスタン人4人が逮捕されている。
この事件ではISIS系組織のひとつであるIS-K(イスラム国ホラサン)が犯行声明を出している。
タジキスタンの国家保安局もこの事件の実行犯とつながりのある9人を逮捕している。
過去数年間で何万人もの人々(主にイラク人)がアルホルから送還された。
アルホルに収容されている人のほとんどがISIS戦闘員の妻や子供であり、それを支持する者も少なくない。
クルド当局による、アルホルの避難民の数はこの数年で約7万3000人から4万3000人にまで減少したという。