◎現場は北部ペラ州ルムット近郊。海軍創設90周年の記念式典のリハーサルを行っていたヘリが空中で接触し、墜落した。
マレーシア海軍のヘリコプター2機が訓練飛行中に空中で接触、墜落し、乗組員10人全員が死亡した。当局が23日、明らかにした。
それによると、現場は北部ペラ州ルムット近郊。海軍創設90周年の記念式典のリハーサルを行っていたヘリが空中で接触し、墜落した。
海軍の報道官は声明で、「これにより、乗組員10人全員の死亡を確認。墜落地点近くのプールで泳いでいた民間人1人が負傷した」と明らかにした。
ソーシャルメディアで共有された動画には数機のヘリが編隊を組んで低空飛行する様子が映っていた。うち1機が横に逸れ、別の1機に接触、急降下していく。
地元テレビ局は警察関係者の話しとして、「フェイスブックなどで拡散された動画は目撃者が撮影したものである」と伝えている。
2機のヘリは見分けがつかないほどぐちゃぐちゃになっていた。
海軍によると、26~41歳の隊員10人(女性3人、男性7人)の死亡が確認されたという。
イブラヒム(Anwar Ibrahim)首相は声明で犠牲者に哀悼の意を表し、直ちに事故原因を究明するよう海軍に命じたと明らかにした。
国防省は27日に予定していた式典の中止を発表。国民に対し、25日の金曜礼拝で喪に服すよう呼びかけた。