◎治安部隊はマギンダナオ州の内陸部にあるBIFFの隠れ家を取り締まり、1時間にわたる銃撃戦の末、12人を殺害した。
フィリピン南部で活動するイスラム過激派の戦闘員(Getty Images/AFP通信)

フィリピン陸軍が南部ミンダナオ島のマギンダナオ州でゲリラ組織「バンサモロ・イスラム自由戦士(BIFF)」の系列グループのリーダーとその手下11人を殺害した。軍当局が23日、明らかにした。

それによると、治安部隊はマギンダナオ州の内陸部にあるBIFFの隠れ家を取り締まり、1時間にわたる銃撃戦の末、12人を殺害したという。

この銃撃戦で陸軍兵士7人が負傷し、病院に搬送された。ケガの程度は明らかになっていない。

陸軍の報道官はAP通信の取材に対し、「このグループは過去に爆弾テロ、殺人、恐喝などを行い、指名手配されていた」と語った。

それによると、治安部隊は隠れ家と戦闘現場で12丁の銃器、弾薬、爆薬などを押収したという。

地元テレビ局は情報筋の話しとして、「リーダーの男は爆弾テロ、軍や警察の前哨基地への攻撃、殺人、拷問、レイプ、恐喝などを主導した極悪人である」と伝えている。

陸軍の報道官によると、治安部隊は12人に降伏するよう促したという。

BIFFは同国最大のイスラム系反政府武装勢力「モロ・イスラム解放戦線(MILF)」から分離したゲリラ組織のひとつ。

中央政府は2014年にMILFと和平協定を結んだ。これにより、戦闘員数千人が生活支援と引き換えに武器を置き、社会復帰を果たした。この移行プロセスは2025年まで続く。

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