◎西アフリカと中央アフリカは長年、中南米の麻薬カルテルの中継地として利用されてきた。
西アフリカ・セネガルの捜査当局が隣国のマリ国境付近で1トンを超えるコカインを押収した。現地メディアが16日に報じた。
それによると、コカイン約1140キロはタンクローリーの内部に隠されていたという。
捜査当局はマリと国境を接する集落でタンクローリーを摘発。運転手を逮捕した。
末端価格は1億4600万ドル(約226億円)と推定されている。
現地メディアによると、セネガルで1トンを超えるコカインが押収されたのは昨年11月以来5か月ぶり。最大級の摘発であった。
昨年11月に沖合で摘発された量は約3トン。南米産とみられ、末端価格は数億ドルと推定されている。
西アフリカと中央アフリカは長年、中南米の麻薬カルテルの中継地として利用されてきた。
国連薬物犯罪事務所(UNODC)によると、この地域に密輸される麻薬の量は近年増加傾向にあり、米国と西欧に次ぐ規模に成長したという。
2019~22年の間に押収されたコカインは57トンに達し、うち4.7トンがセネガル向けだった。