◎インドネシア政府は国連が主導した1969年の投票でパプアを編入。それ以来、西パプア州とパプア州では紛争が続いており、解決の見通しは立っていない。
インドネシア東部パプア州の金鉱山近くで銃撃戦があり、反政府ゲリラの司令官2人が死亡した。陸軍が7日、明らかにした。
それによると、銃撃戦はパプア州郊外にある金鉱山の近くで4日に発生。自由パプア運動(OPM)の戦闘員が治安部隊に向けて発砲したという。
この戦闘で地元の司令官とされる2人が死亡。隊員にケガはなかった。
警察によると、この2人は西パプア州に拠点を置くゲリラ組織「西パプア民族解放軍(TPNPB)」にも属していたという。
インドネシア領パプア(旧オランダ領)はインドネシア本島とは民族的・文化的に大きく異なる。パプアは1961年にオランダから独立したものの、2年後にインドネシアの支配下に置かれた。
インドネシア政府は国連が主導した1969年の投票でパプアを編入。それ以来、西パプア州とパプア州では紛争が続いており、解決の見通しは立っていない。
TPNPBやOPMなどの反政府勢力はパプアの分離独立を目指している。
陸軍の報道官は声明で、「死亡した2人の遺体をOPM受刑者に見せ、地元の司令官であることを確認した」と明らかにした。
それによると、この銃撃戦で戦闘員数人が負傷したものの、ジャングルに逃げ込み、行方をくらましたという。