◎今回の大統領選は様々なトラブルに見舞われ、何とか投票にこぎつけた。
西アフリカ・セネガル大統領選で与党公認候補のアマドゥ(Amadou Ba)前首相が25日、敗北を認めた。
選挙管理委員会は得票率を公表していないが、現地メディアの出口調査は野党党首ソンコ(Ousmane Sonko)氏の支援を受けるファイ(Bassirou Diomaye Faye)氏が優勢であることを示している。
アマドゥ氏は声明でファイ氏を祝福。「成功を祈る」と表明した。
ファイ氏は若者の間で高い人気を誇るソンコ氏の支援を受け、支持を伸ばした。
現地メディアによると、ファイ氏の事務所は声明を出していない。複数の裁判を抱えるソンコ氏は今月釈放されたばかり。その代わりにファイ氏が立候補した。
ファイ氏は汚職を撲滅し、旧宗主国のフランスを含む外国勢力による内政干渉を防ぐと公約に掲げている。
地元の選挙オブザーバーによると、投票は概ね順調に進み、暴動などのトラブルは確認されなかったという。
選管は今週末に結果を公表する予定だ。地元メディアは軒並み、「ファイ氏の圧勝」と報じている。
ソンコ氏は自身のユーチューブチャンネルに声明を投稿。「ファイ氏の地滑り的勝利は確実だ」と喜びを爆発させた。
今回の大統領選は様々なトラブルに見舞われ、何とか投票にこぎつけた。
サル(Macky Sall)大統領は先月初め、一部の候補者が失格になったり、汚職疑惑が報じられたことを受け、2月25日に予定されていた大統領選を延期すると発表。新たな投票日を12月15日に設定し、国会の政府与党もこれを承認した。
しかし、憲法評議会は先月15日、大統領選の延期は違憲であると裁定。サル政権に対し、できるだけ早く大統領選を実施するよう命じ、紆余曲折の末、投票日を3月24日に設定した。
首都ダカールではファイ氏の支持者が街頭に繰り出し、夜遅くまで花火を打ち上げたり、音楽を演奏したりした。