◎オスマン帝国時代から続くトルコ人とクルド人の紛争は1980年代に本格化し、数万人が死亡したと考えられている。
イラク北部のクルド人自治区(Ala Hoshyar/Metrography)

トルコ国防省が19日、隣国イラクのクルド人自治区を空爆したと明らかにした。

それによると、空軍の戦闘機は19日にイラク北部のクルド人自治区にあるクルド労働者党(PKK)の拠点にミサイルを撃ち込んだという。

PKKの拠点となっている洞窟、地下壕、避難所など、27の標的が対象になった。

PKKはコメントを出しておらず、死傷者が出たかどうかは不明。

トルコ国防省は陸軍の兵士1人が何者かに殺害された事件に言及。PKK拠点を報復空爆したと示唆した。

この事件も19日に発生。正体不明の武装集団が陸軍の小隊に向けて発砲し、兵士1人が死亡、4人が重軽傷を負ったと伝えられている。

トルコのフィダン(Hakan Fidan)外相は先週、イラクを訪問し、外相らと会談。PKKを含むクルド人武装勢力の取り締まりなどについて協議した。

両国は共同声明で、「PKKは両国における安全保障の脅威であることを再確認した」と述べていた。

オスマン帝国時代から続くトルコ人とクルド人の紛争は1980年代に本格化し、数万人が死亡したと考えられている。

トルコ政府はこれらの組織が拠点を置くシリア北部とイラクを定期的に空爆している。

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