◎ナイジェリア北部で誘拐は珍しくなく、イスラム過激派組織ボコ・ハラムを含む複数の武装集団が多くの市民を誘拐・殺害している。
ナイジェリア、イスラム過激派組織ボコ・ハラムの戦闘員(Getty Images)

ナイジェリア北西部ソコト州の寄宿学校に正体不明の武装集団が押し入り、眠っていた生徒15人を拉致した。地元警察が9日、明らかにした。

ナイジェリア北部で誘拐は珍しくなく、イスラム過激派組織ボコ・ハラムを含む複数の武装集団が多くの市民を誘拐・殺害している。

これらの武装集団は身代金目的で学生、村人、旅行者を誘拐する。

中央政府の統計によると、2014年のチボク誘拐事件以来、少なくとも1400人の学生が武装集団に身代金目的で誘拐されたという。北東部ボルノ州チボクで12歳~17歳の少女276人がボコ・ハラムに誘拐された事件は世界に衝撃を与えた。

地元警察によると、ソコト州の事件は9日の現地時間午前1時頃に発生。正体不明の武装集団が郊外の集落にある寄宿学校に侵入し、生徒少なくとも15人を拉致したという。

地元メディアは関係者の話しとして、「村の住民である女性1人も誘拐された」と伝えている。

報道によると、この地域は道路が整備されていないため、救出作戦に支障をきたしているという。この村に車で近づくことはできず、オートバイが必要だ。

北西部カドゥナ州の学校でも7日、武装集団が郊外の公立学校を急襲し、通学中の生徒を含む少なくとも287人を拉致した。

先週末にはボルノ州で女性と子供200人以上が過激派とみられる重武装兵に拉致されている。

ボコ・ハラムは西アフリカで最も強力な過激派のひとつであり、戦闘員の数は数万人と推定されている。

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