◎欧州で開催されたエリトリア・フェスでは暴力事件が相次いでいる。
2023年8月3日/スウェーデン、首都ストックホルム、エリトリアの文化などを紹介するイベント会場(Magnus Lejhall/TT News Agency/AP通信)

オランダ・ハーグの警察当局は17日、エリトリア・フェスティバルの会場で暴動が発生し、パトカーやバスが放火されたと明らかにした。

それによると、2つのエリトリア人グループが殴り合いの乱闘を演じたため、機動隊が催涙ガスで鎮圧したという。

フェスを主催したのはアフウェルキ(Isaias Afwerki)大統領を支持するグループ。反政権派がフェス会場に乱入したとみられる。

ソーシャルメディアで共有された映像には炎に包まれる車両とバスに石を投げつける男たちが映っていた。

ハーグ警察の報道官は負傷者や逮捕者が出たかどうかを明らかにせず、「機動隊が現場を封鎖し、捜査している」と述べた。

それによると、アフウェルキ政権に反対する移民グループが会場を破壊したという。

欧州で開催されたエリトリア・フェスでは暴力事件が相次いでいる。

ドイツ・シュツットガルトで昨年9月に開催されたフェスでは警察官26人を含む数十人が負傷。政府支持者と反対派が激しく殴り合った。

ドイツ西部ギーセンのフェスでも昨年7月に壮絶な乱闘が発生。警察官22人が負傷した。

エリトリアは世界で最も閉鎖的な国のひとつであり、「アフリカの北朝鮮」と呼ばれ、1993年にエチオピアから独立して以来、一度も選挙を行わず、アフウェルキ氏の支配下に置かれている。

アフウェルキ政権は18~40歳までの全国民に兵役を義務付けている。同政権の暴力と迫害から逃れた移民は数百万人と推定されている。

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