◎アメリカ大陸で肛門性交や同性によるオーラルセックスを禁じる国はガイアナ、グレナダ、ドミニカ、ジャマイカ、そしてセントビンセント・グレナディーンの6カ国である。
カリブ海の島国セントビンセント・グレナディーンの最高裁判所は16日、肛門性交を犯罪とする刑法を支持し、LGBTQ+(性的少数者)活動家の訴えを退けた。
この裁判は海外在住のセントビンセント出身の男性2人が起こしたものであり、植民地時代のソドミー法を廃止するよう求めていた。
同性による肛門性交は懲役10年以下、その他のわいせつ行為は5年以下に処される可能性がある。
アメリカ大陸で肛門性交や同性によるオーラルセックスを禁じる国はガイアナ、グレナダ、ドミニカ、ジャマイカ、そしてセントビンセント・グレナディーンの6カ国である。
国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチはこの判決を「茶番」と呼び、「LGBTQ+コミュニティに対する差別を国家が黙認したことを意味する」と非難した。
セントビンセントのゴンサルベス(Ralph Gonsalves)首相はLGBTQ+を「気持ち悪い連中」「出来損ない」と呼んでいる。
原告は東カリブ海最高裁判所に上告するとみられる。
近年、カリブ海の4カ国(トリニダード・トバゴ、バルバドス、セントクリストファー・ネイビス、アンティグア・バーブーダ)がこのような法律を廃止している。