◎海軍は米アリゾナ州国境に近い町のカルテル拠点を急襲し、メタフェタミン錠剤、粉末、結晶、液体などを押収した。
メキシコ海軍が北部ソノラ州郊外の麻薬カルテル拠点を取り締まり、20トン以上のメタンフェタミンを押収した。警察当局が12日、明らかにした。
それによると、海軍は米アリゾナ州国境に近い町のカルテル拠点を急襲し、メタフェタミン錠剤、粉末、結晶、液体などを押収したという。
逮捕者は出ておらず、警察が海軍と協力して捜査に当たっている。
メタンフェタミン(俗称メス、スピード、チョークなど)はアンフェタミンより依存性が強く、簡単に作ることができるため、アヘンやヘロインに取って代わり、東南アジア・中東・西欧の主要な違法薬物となった。
海兵隊はフェンタニルを含むとみられる錠剤約63万錠や数トンの粉末などを押収した。
メキシコ陸軍は先週、北西部シナロア州で液体メタンフェタミン約1400リットルと結晶約500キロを押収している。シナロア州には世界最大の麻薬組織「シナロアカルテル(Sinaloa Cartel)」の本拠地がある。
ソノラ州は米アリゾナ州と国境を接し、シナロア・カルテルや同国№2の麻薬組織「ハリスコ新世代(Jalisco New Generation)」を含む複数の麻薬カルテルやギャングが縄張り争いを繰り広げている。
フェンタニルは2ミリグラム服用しただけで死に至る可能性があり、その効果はモルヒネの100倍といわれている。