◎ミレイ氏は昨年の大統領選期間中、教皇を「愚か者」「地球上の悪意の代表」と呼び、物議を醸した。
自由至上主義(リバタリアン)を信奉するアルゼンチンのミレイ(Javier Milei)大統領が11日、バチカン市国でフランシスコ教皇(Pope Francis)と抱擁を交わした。
昨年の大統領選期間中に教皇を「愚か者」と呼んだミレイ氏はサンピエトロ大聖堂の式典に出席。ローマ在住のアルゼンチン市民から喝采を浴びた。
ミレイ氏は自身のインスタグラムに教皇と抱き合う写真を投稿。「よろしくお願いします」と書き込んだ。
バチカンの外にも多くのアルゼンチン市民が集まり、アルゼンチンフェスのような雰囲気になっていた。
ミレイ氏は大聖堂に入る際、支持者と握手を交わしたり、写真撮影に応じた。
教皇は説教の中で、イエスが恐怖と偏見を乗り越えてハンセン病患者の傷に触れたように、貧しく傷ついた人々の傷に触れるよう信者に促した。
ミレイ氏は12日に教皇と個人的に会談し、その後、ローマでメローニ(Giorgia Meloni)首相やマッタレッラ(Sergio Mattarella)大統領らと会談する予定だ。
ミレイ氏は昨年の選挙運動中、教皇を「愚か者」「地球上の悪意の代表」と呼び、物議を醸した。