◎ピニェラ氏を乗せたヘリは6日、首都サンディアゴの南方約1000キロに位置する湖に墜落した。
チリの検察当局は7日、ヘリコプターの墜落事故で死去したピニェラ(Sebastian Pinera、74歳)前大統領の死因について、「機体ごと湖に墜落し、溺死した」と明らかにした。
それによると、ピニェラ氏を乗せたヘリは6日、首都サンディアゴの南方約1000キロに位置する湖に墜落したという。墜落の原因は調査中。当時、湖周辺の天候は悪かったと報告されている。
ピニェラ氏の遺体は6日夜、検死のため中部バルディビアに運ばれ、7日早朝、ボリッチ(Gabriel Boric)大統領らが出迎える中、サンティアゴの空港に到着した。
サンティアゴの大統領府と国会周辺にはピニェラ氏の死を悼む人々が集まり、棺の到着を待った。
地元メディアによると、国葬は9日に執り行われる予定。
一部の地元メディアは政府高官の話しとして、「ヘリにはピニェラ氏を含む4人が乗っていた」と伝えている。
それによると、他の3人は生還したという。容体は明らかにされていない。
ピニェラ氏は湖の近くに別荘を持っており、夏の間、スポーツなどを楽しんでいたという。
ピニェラ氏は2010~14年、18~22年まで大統領を務め、地震や津波などの自然災害に対処。20年のパンデミック時には同国のワクチン接種率を世界5位に引き上げた。