◎アビエイはスーダンと南スーダンの国境に位置し、両国が領有権を主張している。
南スーダン、ジョングレイ州の集落(United-Nations)

アフリカ北東部・南スーダンスーダンの係争地アビエイで土地をめぐる戦闘が勃発し、少なくとも37人が死亡した。地元当局が5日、明らかにした。

それによると、アビエイの分離独立を目指す部族と地元の若者で構成されるギャングが週末に衝突。複数の地域で銃撃戦となり、子供3人を含む民間人少なくとも18人が巻き込まれて死亡したという。

AP通信は関係者の話しとして、「この衝突で双方の戦闘員19人が死亡、18人が負傷。4日には子供3人と女性4人を含む民間人18人が戦闘に巻き込まれて死亡、家畜1000頭が略奪された」と伝えている。

アビエイ政府当局は声明を発表。「凶悪なテロリストが罪のない市民を虐殺し、家屋を焼き払い、家畜を略奪した」と非難した。

アビエイはスーダンと南スーダンの国境に位置し、両国が領有権を主張。南スーダン政府が昨年3月にこの地域に軍隊を派遣して以来、民間人を巻き込む部族間抗争が相次いている。

地元メディアによると、アビエイの分離独立を目指す部族と南スーダン国境付近に拠点を置く部族が今回の戦闘に関与したとみられる。

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