◎サル大統領の任期は4月2日まで。3選は憲法で禁じられている。
セネガルの首都ダカールで4日、今月25日に予定されていた大統領選が延期されたことに抗議するデモが行われ、野党支持者と機動隊が衝突した。
一部の野党議員はECOWAS(西アフリカ諸国経済共同体)に仲裁を要請。支持者に民主主義を守るよう呼びかけた。
サル(Macky Sall)大統領は一部の候補者が失格になったり、汚職疑惑が報じられたことに対応するため、大統領選を延期するとしている。新たな投票日は設定されていない。
同国の選挙法は80日前までに投票日を告知するよう義務付けている。新たな投票日は最短で4月の最終週になる見込みだ。
サル大統領は3日の声明で、「出馬を許可された20人のうち何人かは二重国籍であることが発覚したため、失格になった」と明らかにしていた。
地元メディアによると、大統領選に立候補した20人のうち少なくとも2人が選挙キャンペーンを続行すると表明している。
サル大統領の任期は4月2日まで。3選は憲法で禁じられている。
今回の大統領選はサル大統領に3期目を断念させた昨年の暴動から、野党候補の失格処分まで、様々な論争に悩まされてきた。
米国務省は4日、X(旧ツイッター)に声明を投稿。「セネガルの民主主義と平和的な権力移譲が守られることを確信している」と表明し、「選挙に参加する全ての市民が新たな投票日を守り、当局に対しては、自由で公正な選挙の条件を速やかに設定するよう求める」と述べた。