◎今回の大統領選はサル大統領に3期目を断念させた昨年の暴動から、野党候補の失格処分まで、様々な論争に悩まされてきた。
セネガルのサル(Macky Sall)大統領は3日、今月25日に予定されていた大統領選を延期した。
地元メディアによると、これは一部の候補者が失格になったり、汚職疑惑が報じられたことに対応するものだという。
まもなく2期12年の任期を終えるサル大統領は声明で、「候補者をめぐる論争は選挙前後の訴訟に発展し、その信頼性を著しく損なう可能性がある」と述べた。
新たな投票日は明らかにされていない。
またサル大統領は「出馬を許可された20人のうち何人かは二重国籍であることが発覚したため、失格になった」と明らかにした。
野党が提出した選挙延期に関する法案は現在、国会で審議されている。
与党議員は延期を「妨害行為」と呼び、サル大統領の決定に異議を唱えているようだ。
今回の大統領選はサル大統領に3期目を断念させた昨年の暴動から、野党候補の失格処分まで、様々な論争に悩まされてきた。
失格者の中には2019年の大統領選で3位に入り、若者の支持を集めるウスマン・ソンコ(Ousmane Sonko)氏も含まれる。
ソンコ氏の支持者はサル政権が野党を弾圧していると主張。首都ダカールなどで暴力的なデモを展開し、機動隊と何度も衝突した。