◎抗争はレイク州郊外の湿地帯で1月31日に発生。牧草と水を求める遊牧民と地元住民が衝突した。
南スーダン、首都ジュバ郊外の集落(ロイター通信)

アフリカ北東部・南スーダンの中部で部族間抗争が発生し、少なくとも38人が死亡、52人が負傷した。地元当局が1日、明らかにした。

それによると、抗争はレイク州郊外の湿地帯で1月31日に発生。牧草と水を求める遊牧民と地元住民が衝突したという。

AP通信の取材に応じた集落の酋長は「住民から牛飼いたちが襲いかかってきたため、応戦したと報告を受けている」と語った。

また酋長は「治安部隊が配備され、牛飼いたちを湿地帯から遠ざけてくれた」と述べた。

APは大統領府の関係者の話しとして、「治安部隊が到達できていない複数の湿地帯で戦闘が続いているとみられ、死傷者の数は増える可能性がある」と伝えている。

レイク州警察の報道官はAPに、「死亡した38人のうち19人が地元住民とみられる」と語った。

それによると、遊牧民たちは2週間ほど前に近隣の州からレイク州に入り、牧草と水が豊富や湿地帯に仮設シェルターを設置し始めたという。

南スーダンとスーダンの係争地アビエイでは今週、正体不明の武装集団が集落を襲撃し、少なくとも52人が死亡、64人が負傷したばかりである。

南スーダンは2011年にスーダンから独立。それから2年後、キール(Salva Kiir)大統領に忠実な組織がマシャール(Riek Machar)副大統領の組織に攻撃を仕掛け、内戦状態に陥った。

内戦は2018年の和平合意で終結。犠牲者は数十万人と推定されている。

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