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キプロスの警察当局は1月31日、欧州警察機関(ユーロポール)が調整したおとり捜査で、数十件の偽装結婚を利用して不法移民をEU加盟国に送り込んだとされる国際犯罪組織を摘発したと明らかにした。
それによると、偽装結婚にはポルトガルとリトアニア出身の女と、インド、バングラデシュ、パキスタン出身の男が関与していたという。
警察は声明で、「この組織は偽造書類の作成・管理、不法入国のほう助など、数十件の偽装結婚を含む130件以上の違法行為に関与した」と明らかにした。
それによると、キプロス、ポルトガル、リトアニアの警察当局は29日に合同おとり捜査を開始。キプロスで13人、ポルトガルで1人、リトアニアで1人を逮捕したという。
キプロスはそのうちの4人がこの組織のリーダー格とみて捜査している。
キプロスの裁判所は31日、逮捕された13人を2月7日まで勾留するよう命じた。ポルトガルとリトアニアで逮捕された2人の身柄はキプロスに引き渡される予定だ。
ユーロポールがこのおとり捜査を調整。資金と情報を提供した。