◎ECOWASは1975年に創設された経済共同体。現在の加盟国は15カ国。最近はこの地域で多発するクーデターに悩まされている。
マリ、首都バマコ、ゴイタ大佐(Getty Images/AFP通信)

西アフリカのマリ、ブルキナファソ、ニジェールの3カ国がECOWAS西アフリカ諸国経済共同体)から脱退した。軍政当局が28日、明らかにした。

ECOWASは声明でこの発表に反発。「何の連絡も受けておらず、一方的な脱退宣言に衝撃を受けている」と表明した。

3カ国の軍政は共同声明で「ECOWASが非人道的な制裁を科している」と主張した。

また3カ国はこう強調した。「我々はECOWASからの即時脱退を我々の主権に基づき、決定した」

さらに、「ECOWASは外国勢力の支配下にあり、その創設の原則を裏切り、加盟国とその国民の脅威になっている」と主張した。

ECOWASは声明の中で、「何の連絡も受けておらず、通知も受けていない」と反発。規定によると、脱退には少なくとも1年程度かかる。

またECOWASは「マリ、ブルキナファソ、ニジェールは依然としてECOWASの重要なメンバーであり、当局はその政治的行き詰まりを打開するために全力を尽くす」と述べた。

ECOWASは1975年に創設された経済共同体。現在の加盟国は15カ国。最近はこの地域で多発するクーデターに悩まされている。

脱退を表明した3カ国の軍政指導者はロシアとの関係を強化。マリ軍政はロシアの民間軍事会社ワグネルと契約を結び、イスラム過激派掃討作戦を続けている。

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