◎パキスタンでは来月8日の議会選に向け、各地で選挙運動が活発に行われている。服役中のカーン氏は出馬していない。
パキスタンの警察当局は28日、カーン(Imran Khan、服役中)元首相を応援する集会に催涙ガス弾を撃ち込み、解散させた。
地元メディアによると、南部カラチの警察は当局の許可を得ずに道路を封鎖したデモ参加者20~30人を逮捕したという。
カラチ警察は声明で、「カーン氏の政党、パキスタン正義運動(PTI)の関係者12人が警察官を攻撃したため、公務執行妨害で逮捕した」と明らかにした。
パキスタンでは来月8日の議会選に向け、各地で選挙運動が活発に行われている。服役中のカーン氏は出馬していない。
カーン氏の支持者は一連の告発を「シャリフ政権と米国の陰謀」と呼んでいる。
カラチ警察によると、PTIの関係者を含むデモ隊は当局の許可を得ずに道路を占領し、車両の往来を妨害。さらに、現場で対応に当たった警察官に襲いかかったという。
その結果、女性警察官を含む5人が負傷、うち1人は重体。警察はこれを「いわれのない暴力」と糾弾し、攻撃に関与した者を追及すると約束した。
カーン氏はテロの扇動や法廷侮辱罪など、150件を超える罪で告発もしくは起訴されており、東部パンジャブ州の刑務所に収監されている。