◎事件はシスタンバルチスタン州郊外の集落で発生。9人の身元は明らかにされていないが、イラン国籍ではないとされる。
イラン、首都テヘラン(Getty Images)

パキスタンと国境を接するイラン南部シスタンバルチスタン州で何者かが銃を乱射し、9人を殺害した。国営イラン通信(IRNA)が27日に報じた。

それによると、事件は同州郊外の集落で発生。9人の身元は明らかにされていないが、イラン国籍ではないとされる。

犯行声明を出した組織は確認されていない。

シスタンバルチスタン州で活動する人権団体は犠牲者の遺体と思われる画像をオンラインで公開。「9人が死亡、3人が重傷を負った」と書き込んだ。

それによると、12人は全員パキスタン人とみられる。

イラン革命防衛隊(IRGC)は16日、パキスタン南西部バルチスタン州のイスラム国(ISIS)系組織の拠点を空爆。この空爆で子供2人が死亡、3人が負傷した。

パキスタンはこれに激怒し、18日にイラン領内の過激派拠点を報復空爆。一触即発の事態となり、両国は大使を帰国させた。この空爆では子供4人を含む9人が死亡した。

イランはパキスタン領内および国境付近で活動する2つの過激派を狙ったとされる。

両国はさらなるエスカレーションを避けるため、大使をそれぞれの首都に戻すことに合意した。

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