◎各国政府はアントワープ、オランダのロッテルダム、フランスのマルセイユといった港湾都市で取り締まりを強化している。
ベルギー当局は17日、アントワープ港の税関が昨年押収したコカインが116トンに達し、2年連続で過去最高を更新したと発表した。
コカインを含む麻薬の需要は欧州全域で急増しており、各国政府はアントワープ、オランダのロッテルダム、フランスのマルセイユといった港湾都市で取り締まりを強化している。
専門家によると、アントワープ港で押収された麻薬の大半が中南米に拠点を置く麻薬カルテルのものとみられる。
麻薬取締局の担当官は声明で、「全国で活動する数千人の職員や関係者が昨年、港や組織の拠点で多くの違法薬物を押収した」と述べた。
同局は前日、アントワープ経由でコカインを密輸したとされる組織を摘発。警察官3人を含む22人を逮捕したと明らかにしていた。
警察官3人が密輸にどのようにかかわったかは明らかにされていない。