◎クルドの反体制派は12日夜に陸軍基地を急襲。この攻撃で兵士5人が現場で、4人が搬送先の病院で死亡した。
トルコ国防省は13日、イラク北部のクルド人自治区にある陸軍基地が攻撃を受け、トルコ軍兵士9人が死亡したことを受け、イラクとシリアのクルド人武装勢力拠点を空爆したと発表した。
それによると、空軍はクルド労働者党(PKK)とその関連組織が拠点を置くイラクとシリアの複数の地域を空爆したという。
国防省は声明で、「洞窟、塹壕、シェルター、石油施設を破壊し、テロ組織の脅威を排除した」と明らかにした。
また同省は「多くの戦闘員を無力化した」と強調した。
クルドの反体制派は12日夜に陸軍基地を急襲。この攻撃で兵士5人が現場で、4人が搬送先の病院で死亡した。
国営アナトリア通信は関係者の話しとして、「空軍の報復により、PKKを含むクルド系テロ組織の戦闘員45人が死亡した」と伝えている。
PKK、イラク政府、クルド人自治政府はトルコ軍の空爆に関するコメントを出していない。
イラク北部のクルド人自治区では昨年末にも戦闘が勃発。トルコ陸軍の兵士12人が死亡している。
オスマン帝国時代から続くトルコ人とクルド人の紛争は1980年代に本格化し、数万人が死亡したと考えられている。