◎これにより、昨年亡命先の英ロンドンから帰国したシャリフ元首相の議会選出馬が可能になった。
パキスタンの最高裁判所が8日、前科のある政治家の永久公民権停止令を廃止した。これにより、昨年亡命先の英ロンドンから帰国したシャリフ(Nawaz Sharif)元首相の議会選出馬が可能になった。
報道によると、シャリフ政権時代の高官らも2月8日の議会選に立候補する予定。
前科のある政治家に対する公民権停止令は2018年に施行された。最高裁は8日の命令で、「有罪が確定した政治家の公民権は5年間停止される」としている。
シャリフ氏は2017年、汚職裁判で有罪が確定した直後に辞任。2年後、さらなる汚職疑惑で起訴されるも、胸の痛みを訴え、裁判所の許可を得てロンドンに渡航した。
シャリフ氏はその後、医師が帰国を許可しないとして、ロンドンにとどまり続けた。
当時の首相であるカーン(Imran Khan、服役中)氏は胸の痛みを訴えたシャリフ氏の治療と海外渡航を許可していた。
シャリフ氏に対する判決は帰国後、「政治的な理由によるもの」とされ、覆された。
シャリフ氏のライバルであるカーン氏は現在服役中だが、議会選に立候補すると表明している。選管はこれを拒否したが、裁判で争われることになっている。