◎コンゴ東部ではこの1週間で洪水と土砂崩れにより60人以上が死亡している。
コンゴ民主共和国・東部の南キブ州で大雨による土砂崩れが発生し、少なくとも20人が死亡。地元当局が29日、明らかにした。
コンゴ東部ではこの1週間で洪水と土砂崩れにより60人以上が死亡している。
当局によると、南キブ州の土砂崩れは郊外の集落で28日に発生。民家数戸が巻き込まれたとみられる。
AP通信は遺体を回収したというボランティアの話を引用し、「少なくとも20人が生き埋めになったという情報がある」と伝えている。
中央政府は29日、現場に陸軍を派遣し、被災した集落の住民を避難させていると発表した。
報道によると、首都キンシャサや中央カサイ州の一部地域でも洪水が発生したという。
南キブ州では27日にも地滑りが発生。少なくとも21人が死亡した。
同州で今年5月に発生した洪水では少なくとも438人が死亡、5000人以上が行方不明になったと推定されている。
コンゴ東部では国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)とつながりのある過激派など、120以上の武装勢力が活動している。
これらの地域では自然災害が発生しても救助活動はほとんど行われない。