◎イスラエル軍はアサド大統領の支配下に置かれている地域を数百回攻撃してきたが、空爆を行ったと認めたことはほとんどない
イスラエル軍がシリアの首都ダマスカス近郊を空爆し、イラン革命防衛隊(IRGC)の高官が死亡した。国営イラン通信(IRNA)が25日に報じた。
イスラエル軍は今月初めのシリア空爆でもIRGCの戦闘員を2人殺害している。
イギリスのNGOシリア人権監視団も25日、イスラエル軍のミサイルがダマスカスのシーア派拠点に着弾し、IRGCの顧問が死亡したと報告した。
それによると、この顧問は2020年1月の米軍によるドローン空爆で死亡したIRGCの精鋭部隊「コッズ部隊」のソレイマニ(Qassim Soleimani)司令官の側近とみられる。
イスラエルとイラン政府は声明を出していない。
シリア人権監視団によると、イスラエル軍は顧問がレバノンのシーア派組織ヒズボラの事務所があるエリアに入ったところを空爆したという。
イランとロシアの盟友であるヒズボラはシリア内戦で数十万人を虐殺したアサド政権とも同盟関係にある。
イスラエル軍はアサド(Bashar al-Assad)大統領の支配下に置かれている地域を数百回攻撃してきたが、空爆を行ったと認めたことはほとんどない
専門家によると、イスラエル軍はアサド政権に軍事支援を提供するイラン政府やその関連組織を標的にすることがある。