◎ミレイ氏は政治家を「上級国民」と非難し、自分は違うことを示すために月給をくじ引きで寄付すると約束していた。
先週就任したアルゼンチンのミレイ(Javier Milei)新大統領が最後の議員給与を寄付した。現地メディアが16日に報じた。
それによると、ミレイ氏の議員給与約210万アルゼンチン・ペソ(約38万円)が当たる抽選会が首都ブエノスアイレスで15日に開かれたという。
ミレイ氏はインスタライブで大統領執務室を披露し、「公約通り、給与を寄付するぞ」と叫んだ。
またミレイ氏はユーモラスな口調で「副大統領による最後の抽選会、始まるぞ」と語った。
地元メディアによると、当選者は女性だった。
チェーンソーを振り回すパフォーマンスで有名になったミレイ氏は公的支出を削減し、政府庁舎の数を半減させ、中央銀行を爆破解体し、自国通貨を米ドルに置き換えると公言。先月の大統領選・決選投票で勝利し、アメリカ大陸の同盟国を困惑させた。
ミレイ氏は政治家を「上級国民」と非難し、自分は違うことを示すために月給をくじ引きで寄付すると約束していた。
トランプ(Donald Trump)前米大統領を敬愛するミレイ氏はインスタライブで、「副大統領である私は自分の給料を寄付すると約束した...約束は守ったぞ。大統領としても約束を守る」と誓った。
またミレイ氏は国民に対し、今週政府が発表した抜本的な経済対策を念頭に置き、悲観論に流されないよう促し、160%を超えるインフレを終わらせることに全力を尽くすと語った。