◎陸軍兵士2人と民兵の戦闘員2人が死亡、数人が負傷した。
ナイジェリア北部、イスラム過激派組織ボコ・ハラムの戦闘員(Getty Images)

ナイジェリア北東部ボルノ州で陸軍と民兵のパトロール部隊が過激派の待ち伏せ攻撃を受け、4人が死亡した。治安当局が11月30日、明らかにした。

それによると、事件はボルノ州郊外の道路で29日に発生。同国最大のイスラム過激派ボコ・ハラムの一派である「イスラム国西アフリカ州(ISWAP)」が犯行声明を出したという。

この地域でパトロール任務に当たっている民兵の報道官はAP通信の取材に対し、「狂ったISWAPの聖戦士たちがパトロール隊に待ち伏せ攻撃を仕掛け、銃撃戦に発展した」と語った。

この銃撃戦により、陸軍兵士2人と民兵の戦闘員2人が死亡、数人が負傷した。

2009年に勃発した国軍と過激派による紛争で死亡した民間人は3万5000~4万人。約200万人が避難生活を余儀なくされている。

5月に就任したティヌブ(Bola Tinubu)大統領は北東部、北西部、中央部で活動する数十の過激派や武装勢力に勝利すると有権者に約束したが、暴力の波に圧倒されているようにみえる。

地元メディアによると、ISWAPはチャド国境近くに拠点を置き、国軍、警察、民間人へのテロ攻撃を続けている。

治安当局は今週、ボルノ州郊外の複数の集落に過激派が活動を活発化させているとして、外出を控えるよう命じた。

国軍とボコ・ハラムは2009年から戦争状態にあり、終結の目途は全く立っていない。

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