◎事故は州郊外のトンネル工事現場で今月12日に発生。救助隊はトンネル内にパイプを通して閉じ込められた作業員41人に空気、水、温かい食事、薬などを送っている。
インド北部ウッタラカンド州で建設工事中の道路トンネルの一部が崩落した事故について、救助当局は24日、ボーリングマシンが鉄筋に当たり前進できなくなったため、作業を一時中断したと報告した。
この事故は州郊外のトンネル工事現場で今月12日に発生。救助隊はトンネル内にパイプを通して閉じ込められた作業員41人に空気、水、温かい食事、薬などを送っている。
州政府の報道官は記者会見で、「救助隊はトンネルの鉄骨を切断しており、掘削再開には数時間かかる可能性がある」と述べた。
救助隊は現在、トンネル上部および内部に掘削機を設置し、救助用トンネルを作っている。
プレストラスト・オブ・インディア紙によると、水平方向に12メートルほど掘れば貫通できる見込み。救助隊は2メートルほど掘り進めた後、鉄骨にぶつかったと報告している。
州政府は24日夕方に声明を発表。「鉄骨の切断・除去が完了したため、掘削を再開した」と述べた。
トンネル貫通には数日かかるものとみられる。作業員41人は入り口から200メートルほどの地点に閉じ込められている。
救出作業は13日目に入った。救助隊は水平方向に46メートルほど掘り進んだが、通路を確保するためさらに12メートルほど掘削が必要としている。
作業員たちは掘削再開まで手作業で瓦礫を掘り、鉄骨を取り除いた。