◎インドとパキスタンはそれぞれカシミールの一部を管理している。この係争地をめぐる領有権争いが解決する目途は立っていない。
インドの係争地カシミール、パキスタンに抗議するデモ(Getty Images)

インドとパキスタンの係争地カシミールの国境近くで銃撃戦があり、インド陸軍の兵士5人と反政府勢力の戦闘員2人が死亡した。地元当局が23日、明らかにした。

それによると、銃撃戦はジャム・カシミールの密林で22日に発生。インド軍はそこに反政府勢力の戦闘員が潜んでいるという情報に基づき、捜索を行っていたという。

銃撃戦は23日未明まで続き、陸軍兵士5人が死亡、少なくとも2人が負傷したとされる。

インド陸軍はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「反乱軍の戦闘員も死傷し、完全に包囲されている」と書き込んだ。反政府勢力の規模は明らかにしていない。

地元メディアによると、カシミールの山岳地帯と森林地帯でも23日に別の銃撃戦が発生したという。これもインド陸軍の取り締まりのひとつとみられる。

AP通信は情報筋の話しとして、「ジャム・カシミールの戦闘で反乱軍の戦闘員とみられる男2人が死亡。このうち1人はパキスタン国籍で、訓練を受けた狙撃手であり、爆発物の取り扱いに長け、過去1年間この地域で活動していた」と伝えている。

殺害されたインド兵5人のうち2人は将校とされる。APによると、将校1人と兵士2人は陸軍の特殊部隊に所属していたという。

インドとパキスタンはそれぞれカシミールの一部を管理している。この係争地をめぐる領有権争いが解決する目途は立っていない。

インド政府はパキスタンがカシミールの分離独立を目指す反政府勢力を支援していると非難。パキスタンはこの主張を否定している。

この境界線を巡って両国が衝突(印パ戦争)したのは1947年の独立時、65年、71年の計3回。

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