◎ニカラグアの代表がミス・ユニバースに選ばれたのは初めて。
エルサルバドルの首都サンサルバドルで18日、第72回ミス・ユニバース世界大会の決勝が行われ、ニカラグア代表のパラシオス(Sheynnis Palacios)さんが優勝した。
ニカラグアの代表がミス・ユニバースに選ばれたのは初めて。
2位はタイ代表のポーシウ(Anntonia Porsild)さん、3位にはオーストラリア代表のウィルソン(Moraya Wilson)さんが選ばれた。
パラシオスさんは23歳のコミュニコロジスト。最終審査のスピーチで「メンタルヘルスを促進するために働きたい」と語った。
またパラシオスさんは「女性がどのような分野でも活躍できるよう、男女間の給与格差の是正に努めたい」と述べ、「女性に限界はない」と強調した。
エルサルバドルでミス・ユニバースが開催されたのは1975年以来48年ぶり。今年の大会はブケレ(Nayib Bukele)大統領のギャング掃討作戦を国際社会にアピールする絶好の機会となった。
決勝を観戦したブケレ氏は演説で、「エルサルバドルは良い方向に変化し、今大会はそれが事実であることを世界に示した」と語った。
またブケレ氏はパラシオスさんら84カ国の代表を称賛し、「この会場にいるすべての女性と関係者は私たちに何ができるか、世界に示す機会を与えてくれた」と述べた。
SNSにはブケレ氏を称賛するコメントが多数寄せられた。「ブケレ大統領=ミスター・ユニバース」「ギャング討伐のプロ」
あるX(旧ツイッター)ユーザーはこう投稿している。「国際社会はミスター・ユニバースのようにギャングを一掃すべきです。エルサルバドルの治安は世界最高!平和万歳!ありがとうミス・ユニバース!」
ブケレ氏は昨年3月、ギャング関連の殺人事件が多発したことを受け、非常事態を宣言。刑法を改正するなどしてギャング掃討作戦を本格化させた。
それ以降に逮捕されたギャングまたはギャングと疑われる市民は7万5000人近くに達し、その大半が裁判を受けることなく刑務所に勾留されている。